第一回JHP加速器パラメータ委員会議事録(案)

日時: 平成8年1月19日(金)午後1時30分〜3時30分
場所: データ処理センター第2会議室(テレビ会議室)
出席者:山崎、山根、佐藤、入江、木代、二宮、平田、高崎、加藤、高木、町田、染谷、荒木田、上野、小野、吉井、川村、陳 (以上、高エ研)田辺、森、上杉、中山、新井、石、富沢、白壁、Baartman、徳田、高野、武藤、和田(以上、核研)

はじめに

山崎: JHP加速器パラメータに責任を持つ委員会として、パラメータ委員会を発足する。委員は、山崎、山根、絵面、佐藤、入江(以上、高エ研)田辺、森(以上、核研)。本日は、これまでの検討結果のおさらいをする。

報告

森: 50GeVリングでは、超伝導マグネットは使わない。繰り返し周期は、これまでの6秒より、3.4秒(入射0.12秒+加速1.9秒+フラットトップ0.7秒+減磁0.7秒)となった。ハーモニック数は34から17に変更する。ビーム強度は1パルス当たり2.0E14ppp(16バンチ)となる。

加藤: 200MeVリニアックの構成は、イオンソース(30mA)−RFQ−DTL−CCL タイプのmodifiedDTL(SDTLと名付ける)。空間電荷効果を取り入れたトラッキングでは、出力にビームハロが見える。 −モメンタム幅を0.1%以内にして欲しい。
−RFQ出口での規格化エミッタンスは1.5−1.8pi*mm*mradである。
−チョッピングファクタを50%位にならないか?(RFバケットへのノイズを考慮して)

町田: 50GeVリングのビーム強度は2.0E14pppで、エミッタンスを54pi*mm*mrad(3GeV絶対値)とすれば、チューンシフトは−0.11となる。ラティスは、イマジナリガンマトランジションとした。クロマティシティを変えて、ダイナミッ クアパーチャをサーベイするとー10〜ー20に最適値がある。カップルド バンチ不安定を避けるために、横方向ダンパーが必要。3GeVリングのビーム強度は5.0E13pppで、エミッタンスを204pi*mm*mrad(200MeV絶対値)とすれば、チューンシフトは−0.35となる。ラティスは、通常のFODOと高ガンマトランジションの2つのタイプを考えている。入射及び加速途中のエミッタンス増加を1.5倍に仮定すれば、320pi*mm*mradのアクセプタンスとなる。入射過程の検討はこれからである。

山根: 現在の12GeVリングトンネルの形状に合う様に、3GeVリングのラティスを考えた。両方向のチューンは6.85、ベータ、ディスパージョンの最大値は夫々 20m及び3.4mである。アクセプタンスは、限られたトンネルスペースを 考慮して225pi*mm*mrad(emittance+COD+Scraperの余裕)である。入射時にエミッタンス増加があっても、ハローコレクタ等で限られた大きさに成形する。

以上