FCT によるエネルギー測定の現状に付いて、の報告メモ

                 2007 Feb 16 制御室+コミッショニングチーム共同作業

                              文責 佐藤進

目次:(0)報告メモの目的

   (1) 現在のエネルギ−測定値

   (2) FCT位相検出器からの測定電圧

      (3) 位相検出器内での、位相反転とattenuationの選択状況。

   (4) FCT の波形データ

     (5) モニター全体の値

 

(0) 報告メモの目的: 備忘及び、更なる改善の為の参考資料として、今日現在で、181MeV を測定している時の、測定値と、FCTの環境設定を記録に残す。

 

(1) 現在のエネルギー測定値:図1に示す値である。


 参考情報として、「図中に赤塗り(注:桃色塗りではない)が無い」事から、「位相検出器は測定のダイナミックレンジ(0度電圧±1.8V)に入っている」事が分かる(但し正確には、「位相検出器は、動作範囲にある限り、1度より良い線形性がある」事がテストベンチで測定されている。又「0度電圧から±1.8Vで電圧がフリップする訳でもない」事がテストベンチで測定されている)

↑図1:タンク間にあるFCTpair(俗称:短距離TOF”)による、エネルギーの測定。緑色塗りの組が、短距離TOF”である。桃色塗りは、S15の後にある長距離TOF”である。

 

2)FCT位相検出器からの測定電圧

エネルギー測定時にTOFペアーとして用いられたFCTの、測定電圧と、ビームの位相は図2に示す通りである。(360度×「整数」の自由度は残っている。この「整数」は図1中の右端のN(input)で示された値である。) 電圧から、位相やエネルギーへの変換は、(2007年2月16日現在では最新の) version 004b(2007214日のlcoリスト287に添付)にある、式とパラメータを用いている。

↑図2:TOF 測定に用いられた、FCTの電圧。

 

(3)位相検出器内での、位相反転とattenuationの選択状況。

 以下に列挙する。見やすい様に、ラック毎に組にする。

 尚、略号の意味は、

  「ラック名:測定器名」S15以降は、参考のためEPICS レコード名併記した。 

  {Attenuation00dB,  A-20dB}

    [位相反転: Nは通常(0度)、 Rは反転(180度)]

である。

 

MEBT:   MEBT(12345){0,0,0,0,0} [N,R,N,N,N]

DTL3:   D1,D2,D3,S2-1  {0,A,0,A} [N,N,R,R]

S1:   S1(123)    {0,A,A} [N,N,R]

S2:   S2(,23)   {A,0,A} [,R,N]  ←注:S2-1の回路はD3ラックにある。

S3:   S3(123)    {0,A,0} [N,R,N]

S4:   S4(123)    {0,A,A} [R,R,N]

S5:   S5(123)    {0,A,A} [R,R,R]

S6:   S6(123)    {0,A,A} [N,N,R]

S7:   S7(123)    {0,A,A} [N,R,N]

S8:   S8(123)    {0,A,A} [N,R,N]

S9:   S9(123)    {0,0,A} [R,N,R]

S10:  S10(123)   {0,A,A} [N,N,R]

S11:  S11(123)   {0,A,A} [R,N,N]

S12:  S12(123)   {0,0,0} [R,R,N]

S13:  S13(123)   {0,0,0} [N,R,R]

S14:  S14(123)   {0,0,0} [N,N,R]

S15:  S15-1     {0} [R]

ACS6:    S15-2,MEBT2,ACS3-1 {0,0,0} [N,N,N]

          参考:この上記組のEPICSレコード名はそれぞれ「S15BF00, M2F02, A03AF00

ACS18:   ACS3-2,ACS5-1,L3BT1-1 {0,0,0}  [R,N,N]

          参考:この上記組のEPICSレコード名はそれぞれ「A03BF00, A05BF01, L3F12

ACS21:   L3BT1-2, L3BD2-1       {0,0}   [R,N]

          参考:この上記組のEPICSレコード名はそれぞれ「L3F14, BD0F06

 

(4)FCT の波形データ

向後の為、波形データ(上記(3)Attenuation, 位相反転時の波形)を以下、図3〜図8に示す。

↑図3:「DTLラック」

 

↑図4:「S1〜S6ラック」  

 

↑図5:「S7〜S12ラック」  

 

↑図6:「S13〜S15ラック。及びS15−2。」

 

 

↑図7:「MEBT2(ACS6ラック内)

 

↑図8:「ACS6ラック、ACS18ラック、ACS21ラック」 

 

  ()モニター全体の値

参考の為、測定時のモニター値の全容を図9に示す。

↑図9:測定時のモニター値の全体。

 

報告メモは、以上。