●高エネルギー加速器研究機構内の所定のトンネル内に設置して、高周波四重極加速器 (RFQ)により加速されたエネルギー3 MeVでピーク電流30mAの負水素イオンを、所要の高周波電力を使って、およそ58 MeVまで加速できること。
●加速空洞のタイプとして、周波数324 MHzのアルバレ型を主として使用すること。
上記の加速の為に必要となるアルバレ型の加速管として、DTL-1、DTL-2、DTL-3、SDTL-1、SDTL-2が予定されていた。
上記空洞は製作されたが、KEKの経費で組み立てられなかった空洞がある。それはDTL-2とDTL-3であった。
従って、KEKでのビーム加速テストはDTL-1まで行われ、そのエネルギーは20 MeVであった。
J-PARC建設が決まり、幾多の経緯を経て、原研経費を使って、DTL-2とDTL-3は組み立てられた。
KEK予算でDTL-2とDTL-3が組立られなかった理由は、唯一つ、予算がなくなったからである。