: 7. 研究日誌 一九九七年 JHF建設発注前夜 (一部作成中の節を含みます)
: 6.7 タンク製作法と四極磁石製作法の開発
: 6.7.1 PR銅電鋳法
目次
索引
可変収束法を採用する事にしたので、新たに四極電磁石を開発する必要があった。KEK20MeVリニアックに使われているスタック型の電磁石は、間接冷却法を使っているので、冷却特性があまりよくないという欠点があった。それでも、運転のデューティが低いので、まれに事故が起ったが、充分な特性であった。これから製作するリニアックは、稼働する割り合い(デューティ)が高くなるので、冷却効率の良い電磁石を開発する必要がある。
そこで、その中に冷却用の水を通す中空の銅パイプ(ホロコンダクター)をコイル材として使う電磁石を試作した。しかしながら、線材を90度曲げる部分の半径を大きく取らなければならず、空間的に広くないドリフトチューブの中へ、入れる時の無駄部分が大きいという難点が目立った。このタイプのコイルは電流密度を高く設定出来るので、巻き線の数は少なくてよい。そうした特性を活かして、角ばったホロコンダクターを銅のブロック材から切り出す方式を考案した。中空部分を閉じる為の糊として、ここでもPR銅電鋳によるメッキを使う案を採用した。出来上った切り出し型の角型ホロコンダクターコイルは、図6.2に示すような一筆がきの仕上がりであり、芸術品に近い。
図 6.2:
PR銅電鋳法を応用して製作したドリフトチューブに組み込む四極電磁石用のホロコンダクタータイプのコイル
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