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1. 序

2006年11月からJ-PARCリニアックのビームスタディが始った。ここまで計画が辿り着いた事は喜ばしい。
 しかしながら、J-PARCよりわずかに早く計画がスタートしたアメリカのSNSは、既にビームがユーザーにまで届いている。J-PARCは一年以上、SNSに遅れているのである。同じような目的を持つ同じ規模の計画であるから、ユーザーとしては、是が非でもはやくビームの供給を受けたい所であり、それが、科学探究の現場としては、当たり前の要求であろう。J-PARCビームユーザーの寛大な心に敬意を表したい。
 2006年のビームスタディ結果(以下の二点)からみて、J-PARCリニアックは、その第一関門をおそらくほぼ達成しているであろうと判断される。
  1. DTLまでの加速はほぼ順調である。
  2. SDTLとその後のビームラインの直線部分には、ビームが通過した。

今から30年前に行われたKEK PSリニアックの最初のビームテストでは、わずか16メートルのタンクを、なかなかビームが通過しなかった。今回のJ-PARCリニアック関係者の努力は敬意に値する。特にここまでの段階では、リニアック加速管関係者及びリニアック高周波関係者の貢献大と云えよう。
 ビームは通ったけれども、その詳細部分には色々な問題点が見られる事から、今後の展開は、コミッショニングを担当する方々の努力如何にかかっていると言えよう。
 本稿では公表されている情報の範囲で、ビームスタディについて気付いた点を述べる。


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