「RFQのタンクレベルと出射エネルギーの相関」等の、データとプロットを回覧します。
横軸は2種類あって、
(1)RFQtanklevelとの相関は「赤色label(グラフ下側),赤色plot」
(2)イオン源電圧との相関は「青色label(グラフ下側),青色plot」
です。
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図3.1からわかる事は以下の内容にまとめられる。
このRFQ空洞の仕様は次の如くである[1]、p. 648。
入射エネルギー 50 keV
出射エネルギー 3 MeV
励振電力 336 kW
測定により得られた結果は、デザインに較べると、どうみても不可解である。その理由としては、以下が考えられる。
同じエラーの範疇であるが、MEBTのバンチャー1の位相スキャンの結果にもRFQ出力エネルギーが低い事が示されている(図3.2)。
これより、測定時のバンチャー1のピーク電圧はおよそ140kVであり、RFQ出力ビームのエネルギーは2.95 MeVである事がわかる。
ところで、RFQビームのエネルギーが50 keV (50/3000〜1.7パーセント)低い事は、どの程度のエラーなのであろうか。図3.3に示すように、DTLのエネルギーアクセプタンスはピークでおよそ+-150keV程度はある。アクセプタンスには入るが、50 keV低ければ、大きな位相振動を起す事が予想されるので、J-PARCリニアックのような高エネルギーで要求仕様が厳しい場合には、対処すべき問題となる。
こうした結果を踏まえてか、DTL入射の際に、バンチャー2で40keVだけ加速しているようである。当座は加速すればエネルギー不足は凌げるが、位相角で25度程度は必要なので、大電流の定常的な加速の場合には、縦方向ビームエミッタンスに悪影響を及ぼす可能性がある。