3月30日配信:Subject: Run5の結果です。
みなさま へ
今回シフトの関係でほとんどビーム試験を手伝っていないような気がしますが、前回作成したエクセルにRun5のデータを追加しました。
また、空洞Pickupからの信号T1、T2がばらついている空洞が見受けられるので今回クライストロン出力Pfを2で割って各空洞からのクライストロンへの反射Prを引いた値をRun5(参考)と言うタブに作ってみました。
>カップリング等何も考慮していないので、意味がないかもしれません。
バラツキの原因はピックアップかもしれないので、内藤さんとも話したのですが、「アンプ、SG、ネットワーク、パワーメータ等を揃えて地下で再測定してみよう」との事でした。
内藤さんはS10AからS15Bまでの反射が1付近なのもおかしいし、後半のパワーも低く出ている様に見えるので来週KTさんに確認してみようとの事でした。
3月30日配信:Subject: Re: Run5の結果です。
A様、皆様へ!!
Run5の結果有難うございます。又、冷却水の調整ご苦労さんです。
先週、原科研へ行きましたが、A氏のメールに書いてある通り、後半のSDTL反射が1となっていました。先日、FN氏にも確認しましたが、それは確かだそうです。 カプラーの移動も行っていません。
そこで、現在測定されていると思われるSDTLタンク励振電力の表示は、間違っていると考えています。強いて信用できそうなのは、クライストロン出力電力でしょうか。
リニアックのビーム加速状態を監視するには、SDTLタンク励振電力は重要なパラメータであることは当然ですが、このような状況では、多くに疑問を持ちます。
以前から何度も提案していますように、空洞Gr.で重要なパラメータの測定系を確保しなければならないと考えています。タンクのtuning状況も合わせて。
是非、実施して下さい。
当然、電力だけでなく、諸々の機器間の位相も重要です。添付ファイルには、K氏が昔々書いたtuningに必要な測定すべき位相並びに測定されたら良い位相のブロック図を 与えています。個人的にも、この図は正しいと思っていますので、図の位相を出来るだけ多く測定できる系も準備して下さい。
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添付ドキュメントは、本ホームページのトップページの第4章の参考文献「位相測定ブロック図by1999Kato」に示した。
4月2日配信:Subject: Re: Run5の結果です。
各位
KTさんがS10以降のVSWRメータ表示がおかしい点に関し調べてくれました。
結果はS10以降のVSWRメーターのサンプリング時刻が正しくなく(早過ぎていた)まだタンクレベルが十分立ち上がってない(反射は最小に近い)時点で電力測定を行っていたことが判明しました。
そのうち修正してくれるそうです。ただ、そこに設定したわけでなく、知らぬ間にずれていたらしい。
(ずらしたのは多分今あなたが思い浮かべたグループの方でしょう。意図的ではないでしょうが。)
よって残り作業はS3、4,5でのタンクレベルAとBのアンバランスの原因追求となります。
なお測定タイミングをずらす(正しくする)場合、次回のランの最初で空洞レベルを合わせるにはどうするか、という問題が出てきます。クライストロン出力で良しとするか、測定タイミングをずらしたままでパワーを前回に合わせてから再度測定タイミングを直す、とか?