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3.3 得られた加速電場の設定値について

前回(run4)と今回(run5)のSDTL電場の設定値を下図に示す。これは、タンクの高周波モニターの値から求めた値であり、何種類もの測定エラーを含むものである事に注意する必要がある。
今回の設定結果を見ると、空洞番号No.6以降の設定に関しては、ある意味での整合性が見られる。しかしながら、デザイン値との乖離は大きい。このような場合には、ある程度の原因の推定も容易な場合があるものである。
最初の No.1からNo.5については、一台のクライストロンから給電する2台の空洞の加速電場の差が、あまりにも大き過ぎる。このような場合には、どこかにミスが含まれているので、ビームスタディと平行して改良作業をするべきである。逆に、スタディにより、こうした事の意味がわかる場合もあるので、スタディ担当者には細かい配慮が求められる。2回のラン(およそ三ヶ月)にわたり放置されていて良い類いの問題ではない。
スタディ全体としては、データ取得にあたり、改善する余地が多く残されている為に、今回のスタディで得られた設定電場に関しては、数字としての信頼性に欠けるので、これを基礎にチューニングを論ずる事には、大きな意味が認められない。

図 3.1: SDTLの設定電場 2007年3月run5。青色はrun4、赤色はrun5を示す。デザイン値は、1.0の横線となる。
\includegraphics[width=10cm]{PLOT.EzbyRFrun45-070323.eps}


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