:
3.3 得られた加速電場の設定値について
:
3. 3月スタディに対するコメント
:
3.1 RF関係
目次
索引
3.2 ビームコミッショニング
縦のチューニング(電場の強度と位相)を重点的に行っているようである。
全般的な事 - 1:
縦のチューニングを阻害する基本的な問題に対する取り組みはどうなっているのか。第2章の6.2節に見られるような測定系の精度の改善が無くては、努力が徒労に終る可能性が高い。
全般的な事 - 2:
測定のパラメータとして、設定値をいまだに使っている。既に、内藤さんが指摘していたが(第1章の第5.2節)、これらの設定値は、ラン毎に実際の値とは違う可能性を持つので、実際の電場を表す指標とは云えない。しかも、そうした事は、データ上には反映されない形で行われる(通常のメインテナンス作業で変る)。従って、こうした値を使うという事は、データの積み重ねによる長期間の運転レベルの向上には、現在のコミッショニング担当者は何の関心も無い事を示している。測定結果のバラツキレベルに対応するスタディの基本姿勢と云えよう。
RFQのエネルギー:
RFQのエネルギーを再び測定しているが、測定系の校正は前と同じままなのか。RFQの出力エネルギーがデザインに較べて40 keVも低い事は、将来の大問題となる可能性があるので、正確なテストを行う事が必要である。同時に、この問題は、広く公開して議論を行うべき重大性をはらむ問題と思われる。
DTLのチューニング:
DTLの再チューニングを行っているが、その結果は、以前のものとは大きく異なっている。これを進歩と云って良いのであろうか。結果をまとめよう。
DTL番号
バンチャー加速
測定エネルギーオフセット
最適電場の前回との差
No
keV
keV
パーセント
DTL1
40
-80
-0.5
DTL2
40
-130
-0.5
DTL3
40
+120
-1
この結果だけでは、適確な判断は難しいが、いずれにせよ、あちこちを足したり引いたりするつじつま合わせは、本来目指していた性能とはほど遠い。
:
3.3 得られた加速電場の設定値について
:
3. 3月スタディに対するコメント
:
3.1 RF関係
目次
索引
萠タ 髫蛛Aォ ハソタョ19ヌッ5キ4ニ