空洞各位
本日の執行委員会でバンチャー1が前回のRUNの最後にパワーが入力できなくなった、という連絡がありました。
最後にMEBT1のBPMをBeam Based Calibration (BBC)しようとしてビームを振った際にバンチャー中で少し損失を起こしてそれ以後、パワー投入ができなくなった、ということらしい。エージングをやり直せば入る感じであったと報告されました。
私はその時いなかったのと、今日まで知りませんでした。
その場に誰がいたのか分かりませんが、バンチャーも空洞グループが面倒をみる必要がありますので、空洞の異常を知った場合は即座にグループ全員に知らせて下さい。お願いします。
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本メイルに関しては、トップページの「おりおりの話題 2007年5月9日」に取り上げて、解説した。
5月8日配信:Subject: 空洞関係おしらせ
空洞関係各位
*現場でRF関係者と協議して以下のようなことが合意されました:
(1)SAさんからの要請でRFパルスの幅を600から650マイクロ秒に伸ばす。
夜間エージングは650マイクロ秒幅で行う。昼もできたら650マイクロ秒でビーム加速。
日中は330マイクロ秒に戻すかはどうかは、様子を観て判断する。
(2)朝9:00にエージングモードから加速モードへの切り替えを行う。今まではモード切り替えの放送からビーム加速までに時間の余裕がなかったため。9:00の現場対応は来ているRFグループと空洞グループの人間が行う。
*今週の執行委員会での議事内容で関連する項目は以下の通り;
(1)次週からのRUNではフィードフォワードをかけていろいろ試験をするので、クライストロン出力レベルのインターロックをきつく設定した方が良い。各ステーションのVSWRメーターのインターロック設定をPfに関して厳しくして下さい。
(2)中間トンネルの風量はDTL近傍で今までの2倍になった。下流側の吹き出し口を絞った結果。
これで大分よどみが解消される見込み。様子見。
(3)バンチャー1へのビームの影響が大きそう。十分注意すること。また立ち上げに少し時間がかかるかもしれない。
以上
5月14日(月)配信:Subject: [jk-linac:01892] リニアックのビーム試験
リニアック関係者各位
流量計破損に関する今後の対応策を、永宮センター長、安全グループに説明し、交換を早急に行うための手配を進めるのと平行して、今回の試験スケジュールを進めることを、了解頂きました。
朝ミーティングで確認しますが、明日朝から1日遅れで試験スケジュールを進めることにいたします。
5月15日(火)配信:Subject: Run7立ち上げ時のデータ送付します。
空洞エージングに関係する みなさま へ
本日は面倒な作業をお願いして申し訳有りませんでした。みなさまのおかげで夕方の時点で空洞は設定値または設定値より500程度下で保持運転しています。
(みなさんの帰りがけの設定値のままです>Aがさぼっていました。済みません)
特にS09は真空が一気に悪くなりIPが一時停止するなど、ご迷惑をおかけしました。
D.FBを入れるとパワーの入らないS11等、一部フィードバックを切って運転している空洞があります。
何となく各空洞のパワーと真空度の関係が分かりましたので、データを送付致します。
>取りあえずS01〜S15、D01〜D03までしかデータ整理できませんでした。
記入して頂いた貴重なデータは、後日空洞グループが入力してデータを提出しますので、済みませんが後日メールします。
Jさんとお話しして、今回の記入シートでのエージングは本日で終了ですので、明日は、みなさまがいつも通り行っている方法でのエージングをお願い致します。
貴重な時間を割いて頂き、本当にありがとう御座いました。
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添付ドキュメントは、本ホームページのトップページの第6章の参考文献「Run7立ち上げ時のデータ」に示した。
5月16日(水)配信:Subject: Re: Run7立ち上げ時のデータ送付します。
A様
ご苦労さんです。 今回のように、系統的にデータを収集することは非常に多くの情報を我々に提供します。
ざっと眺めた感じでは、充分エージングされていないタンク、まあまあのタンクと色々な状況下にあることが分かります。また面白そうな状況も垣間見ることが出来ます。偉い博士さんが興味のあることを引き出し、説明されることを期待しています。
次回(9月等の立ち上げ時にも、6月中頃では今までの状況でエージングでは、まだエージング不足のタンクがあると想像しています)でも、一度は系統的な測定を実施することを望みます。以前にも言いましたが、BLM(X-線検出器)のデータも同時に収集されることも加えて下さい。
本当にご苦労さんです。頑張って下さいと遠くKEKから声をかけるのみですが。
追伸;
高電圧部のビームによる枯らし運転による効果もありますが、定量的にその効果を測定する方法を知りません。ビーム特性の把握が難しくて。ついでに考えて下さい。
・バンチャ−のビーム誘発による放電はやり過ぎの効果(悪影響の例)です。
・KEK−PS-LINAC 20MeVタンクでは、入射ビームの軌道条件により放電頻度が増え、軌道を適当に(放電しないように)変えたこともあります。この現象は、DT交換の際、安価の為、古いDTの端面のみを再修正し、使用した為だと思っています。私の指示ミスで、ビームパイプ部のクリーニングを忘れたことが主原因だと思っていますが。KEK内規定の放射化物の精密加工への制限もありましたが。
5月16日(水)配信:Subject: RUN7 1stデータに関しての遊び
皆様へ!!
今朝(07/05/16)A氏から送られたデータを供給電力と真空度の関係の図にならないかと適当に描いてみました。
ファイルが大きくなり過ぎましたので(A氏のデータを別のシートに写し、図を色々と書き加えた為ですが)、サイボウズ/加速器/LINAC/LDTに添付しました。
個々のタンクのエージング状況の差も反映されていますが、感覚として、SDTL1-12とSDTL13以降で、真空度悪化に関して異なった振る舞いをする領域があり、又、共通の領域(横軸;電力)もありそうな気がしますが、横軸の分解能等々ではっきり言えません。
皆様も色々考察されていることと思いますが、面白い事実が見つかれば教えて下さい。
以前にもお願いしたかと思いますが、
同じタンク内のRFピックアップ信号に、低電力での校正値及びケーブル長の差を考慮した信号レベル以上に差があるかどうか測定して下さい。どのSDTLタンクか忘れましたが、K氏が差があると報告しています。J-PARCセンター職員(空洞担当者)の方も、すべてのタンクでどのようになっているか測定してください。お願いします。
”ケーブル長”のデータがサイボウズにありますが、具体的な端末位置とデータの関係が分かり難く、私のようなちょっと行きの人には、把握と測定が出来ませんのでよろしくお願いします。