RFチョッパーの安定な位相領域データについて。
空洞電場測定の基本についての、昔のメモを紹介する。
DTLのカップラーを調整する事は必要だが、調整には知識が必要であり、結果次第では大きな故障等危険を内在するものなので、ここで解説しよう。
SNSのチョッパーは、第一に動作の問題があり、第二に、その動作に付随してビームの重大な劣化を招いているという報告がされているので、ここで紹介する。J-PARCチョッパーとは方式の差はあるが、何か参考になる可能性はある。
これまでのスタディ途中で再三警告をしてきたが、恐れていた事故が起っていた。しかも、それが重大な事故である事を、スタディ担当者には理解出来ず、従って、機器担当者にも知らされていなかったというお粗末である。4月20日配信のビームスタディ結果中の「MEBTのBPMのBeam Based Calibration」とは、ビームを横に振ってみて、好い位置をさがしましょうという意味である。このビームとは、金属の表面に当れば、金属表面を溶かす程のエネルギーを持つ危険物である。従って、こうしたスタディの場合には、ビームモニターの出力をソフトの中に振り幅のリミットとして組み込み、インターロックが完備されていなければならない。そのような細心の注意を含むソフトを準備できなければ、こうしたスタディをするべきではない。スタディ担当者は、そうしたハードとソフトが連携したコントロールが期待通りに動作する事を第一に確認すべきである。ビームダクト(金属面)は簡単に焼き通す事が可能なのである。
SNSはリニアックの高エネルギー部分に超伝導空洞を使っており、意欲的なデザインと考えられている。しかしながら、超伝導には固有の問題があり、現在、総数81台のうち、10台は使用不能となり、ラインをはずれている。