: 3.3 Run 8 のスタディ
: 3.2 Run 8 前半のスタディ
: 3.2.4 天佑を活かす
目次
索引
リニアックのチューニングとは、縦と横のチューニングである。縦はパラメータが決まっている。横のチューニングとは、横マッチングと横収束力である。
横マッチングを軽視したつけは、既にラン7にて表面化しました。
横収束力についてはどうか。一つのチューニングポイントに固執して、横収束力のチューニングは必要ないという方針のようだ。永久磁石を使っているわけではあるまいし、横収束力を変化させて、最適ビームを捜すスタディを行わない事に関して、合理的な理由は何もないと思われる。そうしたスタディを含まないスタディ計画は、不作為によるサボタージュとして、税金の無駄使いを糾弾されるであろう。横エミッタンスが良くなる動作点を、ビームスタディによってみつける作業をしない事は、どう見ても不自然ではないか。加速後の横エミッタンス(これまでは公表されず)がよくなる可能性も高いと推定される。縦エミッタンスが変わる事にも注意が必要な事は云うまでもない。
縦と横のエミッタンスを関連して変化させて、リニアックの最適動作点を見出すスタディは、永久磁石を使っているSNSではやろうとしても出来ない課題と思われる(部分的には出来ますが)。J-PARCリニアックではそんな事が全系にわたり簡単に出来てしまう。RCS入射を最適化し、最大ビーム強度を達成する為にも必要且つ重要な課題だから、リング関係者も無関心ではいられないでしょうし、それは利用できる最大ビーム強度に直結しますから、J-PARCユーザーの皆様も無関心ではいられないでしょう。
つまらない事に拘泥して、そうしたスタディをしないとすれば、後の批判は必定でしょう。それは、多段加速方式をとるJ-PARC加速器の第一段加速器の基本的な最適化を放棄する事を意味するわけですから。
以上、前節と本節で述べたように、ワイヤースキャナー修理後に行うべきスタディの準備としてのスタディがいくつも出来そうです。
: 3.3 Run 8 のスタディ
: 3.2 Run 8 前半のスタディ
: 3.2.4 天佑を活かす
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