空洞電場測定の基本についてのメモの紹介


○ DTL型空洞の電場分布は、ビード測定と呼ばれる方法によって測定され、その測定結果を基礎に空洞のチューニングが行われている。従って、ビード測定法は、最も基本的な技術といえよう。

測定の原理:

空洞内の電磁場中に、金属あるいは誘電体の小片(ビード:bead)を置くと、空洞の共振周波数が変化する。変化が小さい場合には、周波数変化は、電磁場の強さとある一定の関係を持つ。そこで、共振周波数の変化を測れば、電磁場の「強さ」が測定できる。電磁場の分布を測定するには、調べたい分布の線上に沿って、ビードを動かしながら、共振周波数の変化を測定すればよい。

筆者は、昔、外国の書物(恐ろしく詳しい記述がある)をひもとき、ビード測定の基礎について勉強した事がある。その時にメモを作っておいたが、当時はPageMakerなるソフトを使っていた。現在、そのソフトは消滅しているので、HTML向きの形に簡単に変換する事が難しい。幸いpdfには変換できるので、些かの参考になるかも知れぬと思い、以下に提示する。
実際に測定する場合には、注意する事・面白い事が色々あるが、それらは、数多くのDTLとSDTL空洞の測定を行い、経験が豊富な加速管グループでまとめていただきたいと考える。

ビードによる空洞内の電磁場の測定

上記メモは、1992年頃まとめたものであり、その後チェックをしていない故に、誤り等見つけられた方は、是非お知らせ下さい。