50 mAイオン源は早期に実現するか


結論

イオン源の能力の増強が不充分な場合には、リニアック延長の効果は限定的になる可能性が高い。その場合には、単なる空間電荷効果の緩和だけとなる可能性が高く、基本戦略との違いを事前に説明しておくべきであろう。この問題に課題が残る状態で、見切り発車が許されるかどうか。筆者の感覚では難しい。 セシウムを使う方法は、きちんと対処出来ない場合には、リニアック加速ビーム強度減少という逆方向への可能性が存在する事を、衆知しておくべきである。そして、それは、RFQの交換程の作業を必要とする非可逆過程である事も。