RFQ加速の問題点


結論

J-PARC RFQには、上述した二つの大きな欠陥がある。製作途中の50-mA RFQは、古い欠陥に対処する事なく、製作されていると推定されるので、30 mA RFQを50 mA RFQと置き換えても、何の改善にもならず、新たな問題を生む可能性が残るだけである。ここでも担当者の隠蔽体質が、本来ならば修正されている製作上の欠陥を持続させ、RFQ加速に対する楽観的な見方を難しくしている。従って、仮にイオン源から55mAビームが供給されたとしても、RFQ出口から、定格通りの質の良い50 mAビームを期待する事は、なかなか難しい。