next up previous contents index
: 5.1.4 チョッパー用電源 : 5.1 チョッパー : 5.1.2 チョッパーの動作   目次   索引

5.1.3 チョッパー空洞

  1989年、私はチョッパー空洞のアイデアを公表した。その後、中国の高能物理学研究所からの二人の研究者の全面的な協力により、幾多の重要且つ微細な改良を経て、充分な性能を持つチョッパー空洞が出来た。チョッパー空洞の実用機は、彼ら二人の協力なくしては出来なかったと言って良いだろう。中国から来る研究者は、優秀な上に真面目であった。納得いかない事があれば、細かい所まで延々と議論をする。日常は英語であるが、漢字を使った筆談も大いに参考になった。私の昔からの趣味は、李白、杜甫らの漢詩であり、好きな食事は中華料理、愛読書は三国志、水滸伝、魏志倭人伝であった事もあり、研究以外の話でも、大分お世話になった。

図 5.3: チョッパー空洞。1989年発表論文の原図より
\includegraphics[width=10cm]{chopershapeORG.EPS}

図 5.4: 324 MHz チョッパー空洞の内部。2台の空洞を連結して製作した。縦方向に電極、横方向の円筒パイプは磁場シールド用。この中をビームが通過する。
\includegraphics[width=10cm]{Dscn0357.EPS}

参考文献:T. Kato, "New Design of an RF Beam Chopper," Proceedings of the 7th Symposium on Accelerator Scince and Technology, p.228 (1989).


next up previous contents index
: 5.1.4 チョッパー用電源 : 5.1 チョッパー : 5.1.2 チョッパーの動作   目次   索引
萠タ 髫蛛Aォ ハソタョ19ヌッ4キ5ニ