next up previous contents index
: 3. RUN6へのコメント : 2. 2007年4月第2週 run-6 : 2.3 横のチューニング   目次   索引

2.4 タンク関連:冷却、エージング、保守作業

$\bullet$ 4月20日(金)配信:Subject: DT等の冷却水水温上昇測定結果

皆様へ!!

 4/20 LINACコミショニング工程打ち合わせに出席のつもりでしたが、RF漏れ測定の為、RF幅を600μsecにした状態で維持されていましたので、この状態での冷却水水温上昇を測定することにしました。その結果を添付ファイルで送ります。

注意;
・個々のSDTL励振電力は、T1,T2(RF-Gr.の表示)を使用しています。しかし、以前にも言ったかと思いますが、又A氏のデータにも見られるように、タンクA,Bでバランスが崩れています。RFモニター等の校正をしたという報告は受けていませんので、若干問題の値かと思います。
  IT様;  お金がない現時点でも、この校正ぐらいは担当者が動けば出来ることですので、よろしくお願いします。

・冷却水流量の測定は、水温測定前にトンネル内に入り確認すべきでしたが、相変わらず手続き云々が面倒なので、止めました。A氏の昔の流量設定を別途参照して下さい。

追伸;
 このようなデータを意味のあるものにする為に、優秀な(?)制御Gr.の取り込んでいるはずのデータを活用することが便利です。このような作業もお自分で行えば(この条件が難しく、業者に依頼すれば別ですが)、金が不要のはずです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
添付ドキュメントは、本ホームページのトップページの第5章の参考文献「空洞冷却温度上昇0420追加」に示した。

$\bullet$ 4月23日(月)配信:Subject: ラン6でのタンクエージングの表

皆様へ!!

 4/20 NM氏に、RF-Gr.(F氏整理データ)が纏めているダウン数の表をエクセルに打ち込んでもらいました。RF運転条件とダウン数の関係を図にしてみました。添付ファイル参照のこと。
数時間ぐらいRF幅を広げたまたは供給電力を増やしたからといって、ダウン数の減少が目に見える訳でもありませんが、どのようなエージング方法を実施しているかの参考になるでしょう。
現在、タンク製作後の最初のエージングであることを認識し、エージングを行って下さい。
何年も運転してきたタンク、即ち、ビーム加速前の短時間のタンク・コンデショニングで使用可能状態になると思っていてはいけません。
エージングに関しては、別のメールまたはSNSの方法等々が提出されていますので、それらも参考にして下さい。周辺の使用可能な機器を借りれば、面白い結果を得る可能性が大だと思っています。勉強が足りない私だけの感じかもしれませんが、何しろ分からないことが多過ぎますので。
これもたいしたお金が不要かと思いますが。J-PARCの人がやるかどうかの問題です。
と言うより、エージング過程の現象は全て分かっていると判断しているのかもしれません。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
添付ドキュメントは、本ホームページのトップページの第5章の参考文献「run6タンクエージング」に示した。

$\bullet$ 4月24日(火)配信:Subject: Re: DT等の冷却水水温上昇測定結果

「まとめ」ありがとうございます。
600μsの時の冷却水温度上昇は次のランで測定しようと思っていたところでした。
Aさんからの報告でチューナーの挿入量が大きいところがあるとのこと。DTの冷却不足を疑っています。

ところでSDTLの励振電力のAとBでもアンバランスですがKさんの話ではピックアップを変えるとバランスは良くなるらしいので、ケーブルかピックアップの減衰率の測定間違いと思われます。ただ、なぜまだ以前の接続のままなのかは聞きそびれましたが。

昨日はビーム試験直後なのでトンネルに入って異常の有無を確認しました。
Aさんはいつも通り先に確認作業をしていました。Jさんは日曜日一般公開に出たので自動的に翌日代休。
Aさんは確認作業優先で代休は火曜日にしたとのこと。
いろいろ行動で分かりますね!

昨日、AAさんのACS現状報告(ーー>H氏への)を傍聴してきました。一つ分かったことは予算の取りやすさだけで予定が組まれており、THRの状況やAAさんの工程への懸念は一切Y氏の頭には入っていないので早急に状況を理解させる必要がある、ということは分かりました。(Y氏は出席していなかったので)資料を持って説明に行くのと、THRにも早急に説明に来てもらうようにお願いすることがAAさんにお願いされました。

$\bullet$ 4月24日(火)配信:Subject: [jk-acc:03336] RCS用加速空胴用コアの通電試験

関係者のみなさんへ

  トンネルに据え付ける空胴のコアの善し悪しを判断するためを目的に昨年5月からJAEAヘンデル棟(一部、KEK低温真空実験棟)でスタートしたRCS用加速空胴用コアすべての300時間通電試験が終了致しました。この全数検査は、今年9月からのビームコミッショニングに向けた準備の通過点ではありますが、JAEA加速器グループ、各大学の素粒子原子核グループ、KEK加速器第1研究系メンバーのシフトへの参加協力や支援のおかげであり、また試験が無事終了し、次へステップできることを心から感謝したします。

J-PARC リング高周波グループ

$\bullet$ 4月25日(水)配信:Subject: SDTLの特性まとめ

SDTLのQ値と結合度調整結果のまとめを添付します。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
添付ドキュメントは、本ホームページのトップページの第5章の参考文献「SDTLのQ値と結合度調整結果」に示した。

$\bullet$ 4月25日(水)配信:Subject: 夜間エージング

空洞各位

皆の努力のおかげで空洞は初期とは比べ物にならないほど安定になって来ていますが、もっと安定にする必要があります。
そのための1手段としてRFグループYSさん及びCHさんに空洞のエージングに関し以下の件の検討をお願いしました:

(1)RFパルスの長さを700〜900マイクロ秒まで延ばす。(繰り返しは25Hz)
(2)FBはできたらONしたまま。ロングパルスでFBが不十分でサグが起きても構わない。
(3)朝はモード切り替えを9時にいつも行う。(今までは朝のミーティング終了後に放送があって即切り替え)

問題は2つ:
(1)空洞側>熱的なこと。DTの冷却性能が大丈夫か?空洞壁面は多分大丈夫。
(2)RF側>高圧電源が安定か? (日立が3号機を検査中だそうです。)

皆様ご検討下さい。そしてご意見を下さい。

$\bullet$ 4月25日(水)配信:Subject: Re: 夜間エージング

J様

長パルス化について、クライストロンのコレクター冷却に不安があります。
5月7日の週に試験運転を行い、どのくらい長くできるかを調査します。

$\bullet$ 4月25日(水)配信:Subject: Re: 夜間エージング

J様、CH様
・東芝の324MHzクライストロン仕様書によると、絶対最大定格として「電源のパルス幅700us」、「RFのパルス幅650us」となっています。
ご参考までに。

$\bullet$ 4月27日(金)配信:Subject: 端板DTの取り付け精度のバラツキ

皆様へ!!

 最近SDTL10Aの下流側端板のEシールの真空漏れが云々されています。
ご存知のように、端板部は、DT飛び出し量、ギャップ間隔、RFコンタクト、真空シールといった精度を要する取り付けが要求されています。更に、個々の要素には、使用許容範囲が設定されています。即ち、据え付け精度、コンタクター圧(変形度)、真空シール用圧(変形、スプリング力)等々です。両方の要求の両立が必須です。
当初、これらの要求を満足するような要素・部品が考察されましたが、真空シール用ガスケットは金属にすべきという上部からの要求により、変更が余儀なくされました。そこで、添付ファイルに書いたような方針に変更されました。DT飛び出し量の精度が大幅に緩和されました。
私自身はこの変更に充分対応できるかどうか未調査(業者の方は検討済と確信していますが)でしたので、今回の機会に、DTの飛び出し量のバラツキ及びEシールの使用範囲等々を検討してみました。
結果、全く機構上並びにEシールの一般的特性に問題がないことが分かりました。

このメールは、単に、”個人的に未検討で気になっていた点を検討し、問題ないことを確認しました。”ということを報告するものです。

真空漏れの原因に関しては、個々のEシールの製品管理(許される範囲内ですが)、真空シール面、真空シール作業等々色々な条件と関係しますので、現時点では不明ですね。開けてみないと原因が把握出来ません。
研究者(研究員又は技術者)として、原因把握をお願いし、調査結果の報告をお願いします。

追伸;
J様  DT飛び出し量のバラツキのデータ整理中、M社提供のデータを発掘しました。SDTL1の上流・下流の飛び出し量が、以前FA氏(データベース云々の受け口担当)に報告した量と異なっていました(青字)。RF面の変更により、隣り合うタンク間位相にちょっと効く量(無視できる量かも)ですが、他のパラメータには全く影響ありません。
適当に判断し、修正報告するかどうか決め、良しなに処置して下さい。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
添付ドキュメントは、本ホームページのトップページの第5章の参考文献「端板DTの飛び出し量まとめ」に示した。

$\bullet$ 4月27日(金)配信:Subject: Run6の反省点を少し見直しました。

みなさま へ

Run6運転初日にDTQ冷却水の発報に気が付かなかった反省をふまえ、制御PC上での電磁石画面を自由に見ることが出来るように簡単な手順書を作成しました(以前ITさんが作ったマニュアルに写真を付けた様な程度ですが)。

また、Run6運転前にRI3系のSDTL冷却水量見直しを行いましたが、RI3系のポンプが過電流で停止し、復旧後にSDTLは発報しなかったのですが、DTL2下流端板冷却水が発報して復帰出来ず、結局トンネルに入域し流量調整を行った反省をふまえ、ポンプ負荷を少しでも軽減出来る方向で以下の流量変更を4/25に行いました。

DTL空洞流量200L/minを180L/minに変更(20*9=-180L/min)
DTL端板Φ20の流量20L/minを24L/minに変更(4*6=+24L/min)
DTL端板HDTΦ8の流量8L/minを10L/minに変更(2*6=+12L/min)

変更後の冷却水グループ監視用PCでRI3系の流量を確認したところ、RI3北(上流)2783L/minだったものが4/25:2644L/min、4/27:2687L/minとバラツキは有りますが約100L/minは全体として下がったと思われます。
ちなみに空洞流量は150L/minも有れば十分なのですが、エアの問題なのか150L/min付近では音が激しくなってしまうので多めに流しています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
添付ドキュメントは、本ホームページのトップページの第5章の参考文献「DTL・SDTL電磁石電源立ち上げ方法」、「流量調整結果070425」に示した。


next up previous contents index
: 3. RUN6へのコメント : 2. 2007年4月第2週 run-6 : 2.3 横のチューニング   目次   索引
萠タ 髫蛛Aォ ハソタョ19ヌッ5キニ