: 参考文献
: COMMENTS ON THE J-PARC
: 3.3.2 スタディの内容
目次
索引
長い建設期間を経て、ビームを出すまでには、全ての関連する分野の方々の多くの仕事の積み重ねがあった。そうした方々には、J-PARCリニアックのデザインに携わり、その基本的な機器にも少なくない責任の一端を負う者として、心より感謝する。
その上で、ビームスタディにおいては、J-PARCリニアックがデザイン性能以上の性能を達成する事を望む故に、筆者の印象を、本ホームページを通じて、率直に述べたつもりである。反論があれば反論を、事実誤認があればそうした事をお知らせ願えれば、今後に活かせると思います。
半年に及ぶすJ-PARCリニアックビームスタディを、公表されるデータを通じて眺めた感想は以下の通り。
- ビームを加速したという意味では、及第点であろう。
- 性能を求められるJ-PARCリニアックとしての性能評価は、スタディ項目が限られており、その成果は序の口段階であり、評価までに至らない。
- スタディの基本的な考え方に、昔からの誤った考え方をそのまま引き継いだ点が見出され、それがスタディの成果と効率を大分阻害している。
- J-PARCリニアックの性能を充分引き出しているかと云えば、逆に、性能に甘えている気味がうかがえる。
- 現状の加速器構成で加速可能な最大ビーム電流へどのようにして達成するかという戦略の片鱗が窺われない。それどころか、そうした戦略を省いて、一発加速で達成しようという勇敢なスタディに見える。
- ビームスタディを通じて、新たな問題が顕在化したと思われる。それらは、今後のJ-PARC加速器の戦略にも影響を与える問題と考える。
- 夫々の現場においては、着実な運転技術の進歩が見られるようだ。更に、自分の仕事という意味もある故に、改良と工夫を重ねていただきたい。スタディの時に明らかになった問題点を積極的に解決する努力を期待する。
- ラン8に入り、スタディデータの非公開性は更に高まったようにみられ、こうした姿勢は、世界的な加速器のビームスタディを行っているという意識の欠如を表していると思われる。そのような姿勢で世界をリードする加速器が目指せるかどうか。
最後に、「リニアックコミッショニングと運転に必要な重要点」と題して2003年3月19日に会議の席上配付したLCG資料を資料として引用する。これらの問題点が解決されていれば進歩ありと云えよう。
: 参考文献
: COMMENTS ON THE J-PARC
: 3.3.2 スタディの内容
目次
索引
萠タ 髫蛛Aォ
ハソタョ19ヌッ7キニ