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: 2. 2007年9月〜 run-9〜 : COMMENTS ON THE J-PARC : 目次   目次   索引

1. 序

2007年9月以降の秋のJ-PARC 加速器スタディの目標は、リニアックに続く円形加速器RCSのビーム加速をきちんと達成する事にある。その意味ではリニアックビームスタディは今後はわき役となるが、RCS入射ビームの性質が重要な意味を持つ故に、リニアック関係者にもリング側の要請に答えられるべく、日々の努力が求められる。更に、J-PARCのデザイン性能の実現を目指すリングの性能向上に応える為、そこまでの作業過程での無駄な放射化による被爆量を減らす為にも、少し長いスパンの中で、リニアックスタディを計画的に行うべきであろう。
夏休み以前のリニアックスタディにおいて、いくつかの課題が残されていたが(スタディの内容半年間のリニアックスタディを眺めて)、機器の保守改良が集中的に行われる夏のメインテナンスを経て、結果はどうなったであろうか。筆者の元には、夏休み中に行われた幾多の作業報告が回覧されているが、それらを細かく紹介する事はここではせず、9月の最初のリニアックスタディによって、どのような結果が得られたかをみる事にする。
さて、10月26日現在に至って、RCSの中をビームが周回したという報告がされている。少しの遅れがあったが、これは主としてリング機器の初期故障による遅れであり、早晩一層の朗報がもたらされるものと期待している。
とはいえ、リング機器の初期故障の中には重故障的なものがみられる故に、今後、その部分の相当の改善が必要と予想される。
スタディの中心がリングに移ったので、2007年7月のリニアックビームスタディ時点まで採用してきた時系列的な記述スタイルを変更して、今後はその時々の興味ある事柄を取り上げて、報告する事にしたい。


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