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: 6.5 リニアック空洞の冷却水温度上昇 : 6. 2月第3・4週:070213〜 : 6.3 SDTL加速電場の推定(加速エネルギーから)   目次   索引

6.4 SDTL加速電場の推定(高周波電力から)

Aさんのレポートの第6.1節の「2月18日配信メイル:各ラックを見回ってきました。」には有用な高周波電力データが含まれている。そこで、更にこのデータを活用したらどうかとのメイルを送った所、きれいな解析結果を示してくれた(2月27日配信メイル参照)。その中の推定電場の図を使っても良いのだが、ここでは、デザイン値との比較、そして、加速エネルギーから推定した加速電場との比較をしたいので、改めて図を作りなおした。

図 6.7: 高周波大電力測定から推定される加速電場設定値。デザイン値を1として、規格化している。1 台のクライストロン出力を等分にわけて、2台のSDTL空洞に給電しているので、同じSDTLの番号に、二つの測定値がある。デザインでは、これらの二つの値は同じ。
\includegraphics[width=10cm]{plotez0702r4byasano.EPS}

図 6.8: 高周波大電力測定から推定される加速電場設定値、及び加速エネルギーから推定される加速電場設定値。後者は、エネルギー測定エラーと高周波位相設定エラーを含んでいる。デザイン値も示した。1 台のクライストロン出力を等分にわけて、2台のSDTL空洞に給電している。
\includegraphics[width=10cm]{plotezRFDW0702r4.EPS}

高周波電力から推定される加速電場に含まれるエラーは、高周波電力測定誤差と空洞パラメータの測定誤差である。これらは、システム全体にわたってほぼ同等の測定精度で測定されていると期待できる。私が知る高周波関係者から期待出来る事である。これに対して、加速エネルギーから算出した加速電場の値は、ビーム位相測定誤差、空洞内高周波電場強度設定と位相設定を反映している故に、ビームエネルギー測定系全体の様子を反映する結果となる。
測定前に、充分な時間があったはずであるが、結果はそうした事を反映していないようだ。必要な事を熟考の上、きちんとしたスタディを期待する(070304)


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